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国別対抗戦デビスカップ、スペインが8年ぶりの優勝!

男子テニスの国別対抗戦デビスカップ・ファイナルズ(スペイン/マドリッド/インドアハード)は24日、決勝戦が行われ、スペインがカナダを2勝0敗で破り、2011年以来8年ぶり6度目の優勝を果たしました。

まず第1試合、世界ランク9位のR・バウティスタアグが同21位のF・オジェ アリアシムを7-6,6-3のストレートで下して優勝に王手をかけると、第2試合では世界ランク1位のR・ナダルが同15位のD・シャポバロフを6-3,7-6のストレートで破り、スペインが2連勝で一気に優勝を決めました。

今大会期間中に父親を亡くし、母国で葬儀を終えてからまた再びチームに戻ってきたバウティスタアグは、この日1時間49分で勝利。試合後、「とても難しい状況だった。キャプテンに現状を話し、木曜日に実家へ戻る決断をした。昨日の午後、チームを応援するために会場へ戻ってきた。みんなが決勝を勝つために全力で応援するつもりだった。仲間たちが初日から信じられないような努力をしてくれたおかけで、私は今日プレーする機会を与えてもらった。コート上では本当に素晴らしい気分だった。」とチームに感謝を述べ、また「もし私が家に居座り、チームのサポートに戻らなかったら、きっと父は怒っただろう。私は父にお別れを言うチャンスをもらい、そして戻ってきた。」と気丈に語りました。

また、ナダルは優勝直後のオンコートインタビューで「私は8勝したけど、今大会で極めて重要な人物はロベルト(バウティスタアグ)だ。彼がやってのけたことは超人的だ。何と言ったらいいかわからない。今後の人生のお手本だ。」とバウティスタアグを称賛。スペイン代表キャプテンのセルジ・ブルゲラも「ロベルトは昨日父親の葬儀に参列していた。それが今ここに居て、メンタリティ、スピリットといった自分の持てる全てをチームのために発揮した。信じられない。」と称賛しました。

そして、試合後の会見でナダルが「忘れられない瞬間となった。観衆も素晴らしく、彼らには感謝しきれない。チームも一丸となりハードに戦った。素晴らしい1週間だった。これ以上の幸せはない。」と喜びを語ると、バウティスタアグは「夢のような日。信じられない1週間だった。皆、そしてラファは信じられない活躍だった。ここにいてくれてありがとう。」と感謝を述べていました。

一方敗れたカナダのエース・シャポバロフは「決勝で負けたのはとても悔しいが、私達は毎日120パーセントの力を発揮してここまで勝ち進んできた。それは非常に素晴らしいことで、私達の誇りだ。」と語りました。

これで全日程が終了し、今年から新フォーマットで開催されたデビスカップは、スペインの優勝で幕を閉じました。

それでは、決勝戦2試合のハイライト映像をご覧ください!

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