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全仏オープン、女子のレジェンド映像!グラフvsヒンギス!エナンvsウィリアムズ!

 現在ATPツアーが休止しているため、過去の映像をお送りしています。今回は全仏オープン女子のレジェンド対決です。

 まずは1999年決勝、シュテフィ・グラフvsマルチナ・ヒンギスです。
 この試合は、引退が間近に迫ってきていた元女王グラフが、1997年にその女王の座を奪われた、ヒンギスに挑んだ一戦でした。当時のヒンギスはテニス人生の絶頂を極めており、グラフが勝つのは無理だろう…というのが大半の見方でした。そしてその予想通り、第1セットは6-4でヒンギスが取り、第2セットもヒンギス主導で進み2-0。
 しかし、多くの人がヒンギスの勝利を信じ始めていた第3ゲームに事件が起こります。ヒンギスが放ったオンラインのショットを、線審がアウトコールをし、ヒンギスがボールチェックを求めるも、主審も線審もボール・マークを見失ってしまい、結局アウトに。それに激しく抗議したヒンギスは警告、そしてポイント・ペナルティまで取られる羽目になってしまいます。それでもなんとか踏ん張ったヒンギスでしたが、第2セットは7-5でグラフが取り返します。
 踏んだり蹴ったりで、明らかにメンタルに支障をきたし態度が悪くなってしまったヒンギスは、観客までも敵に回し大ブーイングを浴びてしまいます。逆に帰ってきた女王グラフには温かい声援とウェーブを送ります。
 こうなると第3セットは完全にグラフペースで展開し、6-2でゲームセット。自分自身予想していなかった優勝に、女王は感極まり涙を流しました。そして、「これが最後の全仏です。静かに去ります。」と語り、その年いっぱいでの引退を発表しました。

 そして次に2003年準決勝、ジュスティーヌ・エナンvsセリーナ・ウィリアムズです。
 当時はウィリアムズ姉妹全盛期と言っていい時期でした。2001年全米オープンで初めて「グランドスラム大会の姉妹対決決勝」を実現すると、2002年の全仏オープンから2003年の全豪オープンまで4大会連続で姉妹対決の決勝を実現させ、妹のセリーナが4連勝を果たしていました。そんなバックグラウンドの中での一戦で、前評判では当然ながらセリーナ有利と言われていました。
 しかし、結果は6-2,4-6,7-5の大熱戦でエナンが勝利。決勝では近年共に上位に台頭してきていた同郷のキム・クライシュテルスを破ってグランドスラム初優勝を果たしました。
 翌月のウィンブルドンは、再びウィリアムズ姉妹による決勝となりますが、全仏に続いて2003全米オープンと2004全豪オープンでは、エナンとクライシュテルスによるベルギー人対決となりました。このエナンとクライシュテルス、2人のベルギー人の台頭によって、ウィリアムズ姉妹の2強時代は終焉に近づいていきました。

 それでは、この2試合のフルマッチ映像をご覧ください!

 「全仏オープン女子決勝・ベストマッチ5選」もどうぞ!

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