
【お父さんのための】子どもが挨拶をしない理由
お父さんの為のテニス教室の佐藤です。
以前こんなことがありました。
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いつもテニスクラブに早く来て、
元気にあいさつするジュニアが
○○コーチに叱られていました。
その理由が
「あいさつをしなかった」みたいです。
その叱っている
○○コーチに話を聞くと、
自分を素通りして行こうとしたから
「あいさつをしなさい」と注意したところ
そのジュニアは素っ気ない感じで
返事をして行こうとしたそうです。
そのジュニアの態度に、
担当している私も○○コーチに注意されました。
そのあと、ジュニアにも
確認したところ、
○○コーチには
いつもあいさつをしていたそうです。
しかし、いつも○○コーチからは
返事が無かったため、
声を掛けしないようにしたほうがいいと
判断したそうです。
ここでの問題は、、、
ジュニアが
いつもあいさつをしていたことに対して
返事をしなかった
○○コーチではないだろうか?
もし、ジュニアのあいさつに対して
「こんにちは!!」とか
「今日も頑張れよ」と一言あれば良かった。
もしくは、
「あいさつをしなさい」と
注意をするのではなく、
○○コーチから
「こんにちは!!」と
さりげなく
声を掛けてあげれば良かった。
そうすれば、ジュニアは
いつも通り元気よくあいさつができ、
お互い気持ち良く過ごすことが
出来たのではないでしょうか?
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似たような経験はありませんか?
呼んだら返事をするものだと
思い込んでしまっている
大人の悪い習慣になっている場合が多いのです。
特に会社で部下を持ったり、
リーダーとしての立場の人に
多いのではないでしょうか?
子供に
「お~い、○○〇」…返事がない。
イラッとして、
「返事くらいしたらどうだ!!」と
語気を強めてしまう。
ここで大切なのは、
話しかける相手の状況を
確かめることではないでしょうか?
目上の人などには、
いきなり「○○〇さん」と言わずに、
何をしているか、どんな状況かを
確かめてから声をかける。
それと同じように気をつけることが必要です。
もし、呼んでも返事がない場合、
「返事くらいしたらどうだ!!」では
かえって返事をしたくなくなります。
そこでこうんなふうに呼びかけてみる。
「おーい、聞こえたか?」
もし聞こえていて
返事をしなかったとしても、
「ごめん、なんだい?お父さん」
と応じてくれるでしょう。
「あいさつ」や「呼びかけ」が
発信であれば、
「返事」は
受信になります。
その返事が
「は~い・・・」であれば、
「仕方なく」「いやいやながら」
応じたことが伺えます。
そんな時にも、、、
「なんだ、その返事は!!
『はいっ』と言えないのか!!」
と注意したくなりますが、
余計に子供が不快な気分になってしまいます。
父:「どうした?なんか元気ないようだな」
子:「別に・・・」
父:「ちょっと頼みたいことがあるんだが、また今度にするか?」
子:「なに、頼みたいことって?」
父:「今度でいいよ。」
子:「かまわないよ。今、言ってよ。」
こんな風に
「今度でいいよ」と言われると、
「なんだろう?」と
不思議に聞きたくなったりします。
こうして会話を作ることで
子どもの今の状況がわかってくることもあります。
返事には子どもの心があらわれます。
もしかしたら、、、
・体調が悪いかもしれない
・学校で嫌なことがあったかもしれない
・知らないところで子どもを傷つけたかもしれない
など、何かを訴えている場合が多くあります。
だから、子どもの心を
読み取る手がかりでもあるので、
腹を立てたりしないで、
子どもの様子をよく観察してみて下さい。
親子関係が
良好な家庭と同じように
ジュニアとのコミュニケーションが
上手い指導者は
こうした会話を作ることに
長けていることだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。