
ウィーンで波乱!トップ4シードが立て続けに敗退!
男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン/インドアハード/ATP500)は10月30日、シングルス準々決勝が行われ、トップシードが立て続けに敗れる波乱がありました。
まず、第1シードのN・ジョコビッチがラッキールーザーで本戦入りした世界ランク42位のL・ソネゴに2-6,1-6のストレートで敗れる大波乱が起こりました。
立ち上がりかららしくないミスを連発するジョコビッチに対し、ソネゴが終始素晴らしいプレーを見せ、なんと5度のブレークに成功。1時間8分で大金星を挙げ、ATP500で初めて準決勝に進出しました。
ソネゴは試合後「今日の勝利は私の人生で間違いなく最高の勝利だ。今日私のプレーはとてつもなく良かった。人生でベストなプレーができた。本当に幸せだ。とても集中できていたし、サービスもリターンも絶好調だった。ここでのコンディションもお気に入りだ。全てが合っていると思う。」と興奮気味に喜びを語りました。
一方、キャリアで初めてラッキールーザーに敗れたジョコビッチは、「この試合ではソネゴが私を圧倒した。試合の全ての面において彼が上回っていた。私にとっては凄く悪い試合だった。でも彼にとっては素晴らしい勝利。この結果は彼にふさわしい。」と語りました。
そして次に、第5シードのA・ルブレフが第2シードでディフェンディングチャンピオンのD・ティームを7-6,6-2のストレートで下し準決勝にコマを進めました。
今季4勝を挙げている好調のルブレフはこの試合、全米チャンピオンのティームに対し、30本のウィナーを放つなど優位に展開。1度もブレークを許すことなく、1時間34分で勝利しました。
ルブレフは試合後「今シーズンはすでに素晴らしいものになっているし、何も失うものはないという気持ちで臨んだ。準決勝に勝ち進むのは難しいと思っていたし、期待もしていなかった。ただベストを尽くして全力で戦いたかった。そうしたら、結果的に今の位置に来ることができた。」とコメントしていました。
そして最後に、世界ランク111位のK・アンダーソンが第4シードのD・メドヴェデフを6-4,7-6のストレートで下し、ツアーで久々にベスト4進出を果たしました。
元世界ランク5位のアンダーソンはこの試合、9本のサービスエースを放つなど、ファーストサーブからのポイント獲得率で83%の高確率を叩き出します。その安定感のあるサービスゲームを軸に第1セットをものにすると、第2セットでは勝負強くタイブレークを制し、世界ランク6位のメドヴェデフを1時間29分で破りました。
試合後アンダーソンは「とても嬉しい。このような素晴らしい試合をすることを長い間待ち望んでいた。」と喜びを語りました。
準々決勝でトップシードが3選手敗れましたが、第3シードのチチパスは2回戦でディミトロフに敗れており、今大会はトップ4シードが全滅する大波乱の大会となっています。
それでは、準々決勝のハイライト映像をご覧下さい!
チチパスが敗れた2回戦のハイライトもどうぞ!