
【お父さんのための】「テニスの楽しさはプレーするだけじゃない」ことを知っている人は強くなる。
過去10年ほど指導していた
私立中学校テニス部に遊びに行った時
そこには大学生や浪人生
監督に憧れ先生になった人
親と同じ医者になった人など
他にも俳優やプロテニスプレーヤーなど
多種多様な職に就いています。
そんな学校の監督との
会話から考えてみたことを
お伝えします。
最近のジュニアの多くに
テニスが上手い選手は多いが
強さを感じる選手が少ないような気がする。
そして、テニスに情熱を注げなかったり、
テニスに飽きて長続きしない選手も多い。
しかしテニスは未熟だが、
強くなると感じる選手がこの学校には多い。
もっと分りやすく言えば、
「志がありテニスに情熱を注げる選手」が
多いってことです。
その差は一体なんなのか?
監督と私のその答えは、、、
「テニスの幅」ではないか
ということになりました。
幼少期からテニスをしているジュニアは
テニスに関しての情報を
指導者から伝えられています。
言い換えると、伝えられた情報以外
テニスのことを知らないことが
多いということです。
練習中に指導者が
伝える内容の多くが技術面であり、
テニスの雑学を伝える時間がありません。
私の場合、高校時代には指導者がいなく
テニス雑誌から情報を得て、
練習で試していた記憶があります。
その雑誌からは
技術的な情報だけでなく、
どんな選手がどんなプレースタイルかを
知ることができ、
どんな技術があるのか、
どんなテニス道具があるのかなど
知りたい情報を探すうちに、
それ以外の情報も自然と知ることで
テニスの雑学を学ぶことができました。
今のジュニアには、
「テニス=プレーする」
「テニス=試合」
「テニス=教えてもらう」
そんなイメージしかないのではないか?
テニスにはプレーするだけでなく、
観る楽しさ、教える楽しさ、道具の違いを知る楽しさなど
探せば探すほど
テニスの楽しさが見つかってきます。
誰でもプレーする楽しさから
スタートすると思います。
そこから「テニスの幅」を広げることができるかが
【強さ】への近道だろうということです。
私が指導していた私立学校では
「自主性」を重視している部活動なので
自分で考え、紆余曲折しながら
「テニスの幅」が広がるのだと思います。
それが
「志がありテニスに情熱を注げる選手」
になるのでしょう。
監督と共に考えたことは、
私たち指導者が
どれだけ指導しているジュニアたちに
その「テニスの幅」を広げるような
指導ができるかが課題ということです。
お子さんがテニスをしているなら
基本的な指導はコーチに任せて
それ以外のテニスの面白さを
お子さんに伝えてみてはいかかでしょうか?
ただし、
「テニス雑誌を読め」とか「試合を観ろ」など
強要しては逆効果になります。
何気なくテニス雑誌を置いたり、
錦織選手がテレビに出演している番組を見るなど
テニスに関わる情報を
家庭でも「何気なく」用意してあげてみて下さい。
私自身も今年は
その「テニスの幅」を広げられるような
指導を心掛け
ジュニア選手たちの
成長のサポートをしていきたいと考えています。
この内容がお父さんお母さんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。