
本戦初出場の予選勝者が4強入りの快挙!ジョコはズベレフを退ける
テニスの全豪オープン(メルボルン/ハード)は16日、男子シングルス準々決勝2試合が行われました。
まず第1試合では、予選勝者で世界ランク114位のA・カラツェフが第18シードのG・ディミトロフを2-6,6-4,6-1,6-2の逆転で破り、グランドスラム本戦初出場でベスト4進出という、1968年のオープン化以降初の快挙をやってのけました。
27歳のカラツェフはこの試合、34本のウィナーを決めるなど優位に展開。試合途中で身体に異変があったディミトロフから8度のブレークを奪い、2時間32分で勝利しました。予選勝者でグランドスラム4強入りを果たした選手は過去に4人いましたが、カラツェフが5人目の選手となりました。
敗れたディミトロフは身体の異変に関して、「隠しても仕方がないので話すが、昨日突然背中にけいれんが起きた。今日の練習では大丈夫だったが、試合中の序盤に起き、悪化してしまった。本当に運がなかった。今日はカラツェフの日だった。」と語りました。
そして第2試合では、第1シードのN・ジョコビッチが第6シードのA・ズベレフを6-7, 6-2, 6-4, 7-6の逆転で破り、3年連続9度目のベスト4進出を果たしました。
怪我を抱えるジョコビッチでしたが、それでもズベレフと互角の打ち合いを見せ、大事な場面で持ち前の勝負強さを発揮。
第3セット、リードされて迎えた第5ゲームでは、リターンミスでブレークポイントを逃しラケットを破壊するも、むしろそこから巻き返してセットを奪取。第4セットも接戦を制し、3時間半におよんだ激闘の末に勝利を掴みました。
試合後ジョコビッチは「もちろん、あのような(ラケットを破壊した)瞬間は誇りに思っていない。色んな感情が入り混じる。自分の中に戦わなければならない悪魔がいる。大切な場面でポイントを取れなかったことやミスショットしたことへのフラストレーションの蓄積。それを解放したいだけだ。」と語りました。
また、次戦については「グランドスラムの途中でこんな怪我をしながら戦い続けることは、これまで経験したことがない。だから次は何が起こるか予測がつかない。私にとって3回戦以降はローラーコースターのような大会になっている。」とコメントしました。
それでは、準々決勝2試合のハイライト映像をご覧ください!