
ズベレフ、今季5冠達成! チリッチは通算20勝目!
男子テニスのエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン/インドアハード/ATP500)は31日、決勝戦が行われ、第2シードのA・ズベレフが世界ランク49位のF・ティアフォーを7-5, 6-4のストレートで破って大会初優勝を飾り、今季5勝目、ツアー通算18勝目を挙げました。
2017年以来となるシーズン5冠を達成したズベレフは、今大会、予選から決勝へ勝ち上がった絶好調のティアフォーに苦戦を強いられるも、安定感のあるプレーぶりとメンタリティーで要所を締めて3度のブレークに成功。1時間35分で勝利を決めました。
ウィンブルドン以降、25勝2敗のズベレフは、これで「ATP1000 マドリード」「ATP1000 シンシナティ」「ATP500 アカプルコ」、そして金メダルを獲得した「東京オリンピック」と合わせて、5つの栄冠を手にしました。今シーズンは決勝で5戦5勝。また、ウィーン大会中にシーズン50勝、キャリア通算300勝にも到達しています。
ズベレフは試合後、「ティアフォーは私がやりたかったプレーをさせてはくれなかった。彼は戦術的にとてもうまかった。それでもなんとか勝つことができてとても嬉しい。オリンピックですごく自信がついた。どんなタイトルにも手が届く実力があると確信できた。今週のプレーはとてもよかったし、ここからさらに続けて勝っていきたい。」と喜びと抱負を語りました。
一方、タイトル奪取とはならなかったティアフォーですが、今大会では第1シードのチチパス、第8シードのシュワルツマン、第7シードのシナーと、シード選手を立て続けに撃破し、自身最多のシーズン29勝を記録しました。
そのティアフォーは試合後、「自分はこういう風に活躍できると信じていた。強い選手を次々と破るのは簡単じゃなかった。彼らはとにかく強いから。でも1人だけではなく、3人ものトッププレーヤーに勝てたことはとても嬉しい。」と、語りました。
そして同時期に行われたもう1つの大会、サンクトペテルブルク・オープン(ロシア/インドアハード/ATP250)でも31日、シングルス決勝戦が行われ、世界ランク35位のM・チリッチが第5シードのT・フリッツを7-6 (7-3), 4-6, 6-4のフルセットで下して、今季2勝目をマークしました。
チリッチは、R・フェデラーの103勝、R・ナダルの88勝、N・ジョコビッチの85勝、A・マレーの46勝、J・M・デルポトロの22勝に続いて、ツアーで20勝以上を挙げた現役6人目の選手となりました。
それでは、この2大会の決勝戦のハイライト映像をご覧ください!