
世界ランク1位と2位に明暗!デビスカップ準決勝!
国別対抗戦のデビスカップ by Rakuten ファイナルズ2021(スペイン/オーストリア/イタリア共同開催)は3日、準決勝が行われ、まずはクロアチアがセルビアを2勝1敗で破り、決勝進出を果たしました。
第1試合では世界ランク279位のクロアチアのB・ゴジョが、同33位、セルビアのD・ラヨビッチに挑戦。圧倒的格上へのチャレンジで、第1セットは簡単に落としたゴジョでしたが、第2セット以降はファーストサーブからのポイント獲得率で82%を記録して安定感のあるサービスゲームを展開。特にファイナルセットではラヨビッチに1度もブレークチャンスを与えないプレーを披露して逆転勝利。ゴジョが4-6,6-3,6-2で大金星を挙げました。
第2試合では世界ランク1位のN・ジョコビッチがⅯ・チリッチに6-4,6-2で快勝し、勝負の行方はダブルスに持ち込まれ、セルビアはまたもジョコビッチをダブルスに登場させます。そしてそのジョコビッチ/ F・クライノビッチ組と、今年ウィンブルドンを制したクロアチアのメクティッチ/ パビッチ組が激突します。
シングルスの実力者ペアのセルビアが、サービスとストロークの力で、ダブルスのスペシャリストペアに応戦し、白熱した好ゲームとなりましたが、やはりダブルスのスペシャリストペアの巧みなネットプレーと戦術が上回り、クロアチアが3度のブレークに成功。7-5,6-1のストレートで勝利し、対戦成績を2勝1敗として決勝進出を決めました。
勝利したメクティッチは試合後、「私達は最初から素晴らしい闘志を見せた。チーム全員が110%の力を出していた。ノヴァークは世界王者たる所以を見せていたが、ダブルスは4人の選手がプレーするもの。私達は凄くいい試合ができた。」と喜びを語りました。
一方ジョコビッチは、「勝てると信じていたが、勝敗の行方がダブルスまで持ち込まれた場合、厳しい戦いになるのはわかっていた。世界1位のペアである彼らはお互いを知り尽くしている。彼らはプレー中、目に入っていなくても相棒がどの位置にいるかがわかっている。私達には足りないものがあった。」と語り、続けて、「私達は間違いなく定期的に一緒にプレーしているダブルスチームが必要だ。そうでなければ、優勝はエベレスト登山のように厳しいものになるだろう。」とダブルス強化の必要性についても語りました。
そしてもう1つの準決勝、ロシアテニス連盟vsドイツ戦では、第1試合で世界ランク5位のA・ルブレフが同54位のD・ケプファーを6-4, 6-0のストレートで破ると、第2試合では世界ランク2位のD・メドベージェフも同51位のJ・シュトルフを6-4, 6-4のストレートで破り、2本柱の活躍でロシアテニス連盟が決勝進出を果たしています。
それでは、セルビアvsクロアチア、3試合のハイライト映像をご覧ください!