
マレー 通算700勝達成!ナダルは崖っぷちから大逆転勝利!インディアンウェルズ!
男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ/ハード/ATP1000)は11日、シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク88位のA・マレーが、予選を勝ち上がって本戦入りした世界ランク106位のダニエル太郎を1-6,6-2,6-4の逆転で破って初戦突破を果たすとともに、シングルス通算700勝を達成しました。
この3ヶ月で3度目の対戦で1勝1敗の成績でしたが、その結果通り大接戦となり、ファイナルセットではお互いにブレークし合う乱戦となりましたが、最後は僅かにマレーのプレーが上回り、1時間58分で決着しました。
R・フェデラー、R・ナダル、N・ジョコビッチに次ぐ現役選手で4人目となるシングルス通算700勝を達成した34歳のマレーは試合後、「これは昨年の終わりに自分に課した目標だった。次は800勝を目指す!」と語りました。
ちなみにその4選手の成績は、
- フェデラー:1251勝275敗
- ナダル:1043勝209敗
- ジョコビッチ:991勝200敗
- マレー:700勝220敗
となっています。
そして次の日12日には今期無敗で15連勝中のR・ナダルが登場。世界ランク38位のS・コルダに大苦戦し、ファイナルセット2ブレークダウンの崖っぷちまで追い込まれますが、持ち前の精神力を発揮して、6-2,1-6,7-6 (7-3)で逆転勝利。今季16戦16勝と連勝記録を伸ばしました。
試合後ナダルは、「今日は負けたと思った。オーストラリアでもそうだったけど、非常によく似た感覚だった。でもだからと言ってトライし続けること、戦い続けることを止める訳ではない。」と語り、続けて「もし人々が、私が『常にカムバックできると信じている人』と思っているとしたらそれは間違いだ。私は2ブレークダウンの2-5になっても『よし、ここから絶対挽回するぞ!』と思うような、途方もない自信の持ち主ではない。そういうときに私の頭にあるのは、『ほとんど不可能だ。でも諦めたくはない。トライし続けるんだ。とにかく相手を余計に手こずらせよう。』といった類いの考えだ。」と内面を明かしました。
また、『メンタルが強い』と言われる理由について、「私がキャリアを通して戦い続けられる理由、自分を正しくコントロールして正しい姿勢とファイティングスピリットを持つことができている理由はシンプルであり、私がそのような教育を受けて育ったからだ。叔父や家族はラケットを折るようなこと、暴言を吐いたり試合を放棄したり諦めたりするような真似を決して許さなかった。私が子供の頃、彼らは私が勝つか負けるかをそれほど重視していなかった。私が正しい価値観を持って成長するということの方が重要だったんだと思う。もし私がコートで悪い振る舞いをしたりラケットを壊したり癇癪を起こしたりしていたら、私は次の大会でプレーさせてもらえなかった。恐らくそういったことが理由で、このメンタリティを身に付けたんだと思う。」と解説しました。
それでは、この2試合のハイライト映像をご覧ください!
https://youtube.com/watch?v=3zub_B0aaQk