
ナダル、キリオス撃破で19連勝!アルカラスはマスターズ初の4強!
男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ/ハード/ATP1000)は17日、シングルス準々決勝2試合が行われ、第1試合で第4シードのR・ナダルが、ワイルドカード(主催者推薦)で出場していた世界ランク132位のN・キリオスを7-6(7-0),5-7, 6-4のフルセットで破り、11度目のベスト4進出を決めると共に今季19連勝と連勝無敗記録を伸ばしました。
大接戦、2時間48分の激闘を制したナダルは試合後、「彼との対戦は非常に難しい。彼のファーストサーブは強烈だし、色々とやり方を変えてくる。それでも、私はいいプレーができたと思う。特に第3セットは良かった。少し彼の視覚的な位置を変えて、彼に対して何か違うものをつくり出そうとした。それが功を奏したのかもしれない。このスポーツではすべての瞬間で解決策を見出さなければならない。自分がいかに快適に過ごすかだけではなく、いかに相手を不快にさせるかが重要だ。」と、語りました。
そして第2試合では、第19シードのC・アルカラスが第12シードのC・ノリーを6-4, 6-3のストレートで破り、ATPマスターズ1000で自身初の4強入りを果たしました。
前日には、第26シードのG・モンフィスを破り、1989年に17歳で同大会の準々決勝に進出したM・チャンに次ぐ最年少8強者となっていましたが、この勝利で1988年に当時17歳で4強入りを果たしたA・アガシに次ぐ、大会史上2番目に若いセミファイナリストとなりました。
そのアルカラスは試合後、「ここインディアンウェルズで、マスターズ1000の準決勝を初めてプレーできることはとても特別なこと。1秒1秒を楽しんでいるし、明日も楽しみたい。今の気持ちを表現する言葉がないくらいだ。」と語り、準決勝のナダ戦については、「(初対戦だった昨年の)マドリッドの時は、本当に緊張したのを覚えている。でも、彼と何度か練習したことで、彼との戦い方を少しは理解できた。今度の試合は前回とは少し違うものになると思う。もちろん、彼はまた私を退けることができるだろうけど、でも何が起こるかはわからない。今はラファに対してベストを尽くし、チャンスをものにすることに集中している。」と意気込みを語りました。
一方のナダルはアルカラスについて、「彼には素晴らしいチームがついているし、全ての要素を備えている。彼は情熱を持っているし、身体的にも恵まれ、才能もある。更には謙虚で努力家だ。彼は同胞で素晴らしい人間。彼の成功を祈っている。」と大絶賛しています。
また、翌18日には準々決勝残りの2試合が行われ、第20シードのT・フリッツがM・キツマノビッチを7-6(7-5), 3-6, 6-1のフルセットで、第7シードのA・ルブレフがG・ディミトロフを7-5, 6-2のストレートでそれぞれ破り、ベスト4進出を決めています。
それでは、準々決勝4試合のハイライト映像をご覧ください!