
18歳のアルカラスがマイアミ・オープン最年少優勝記録樹立!
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/ハード/ATP1000)は3日、シングルス決勝戦が行われ、第14シードのC・アルカラスが第6シードのC・ルードを7-5, 6-4で破り、ATPマスターズ1000大会初優勝を飾りました。
18歳のアルカラスと23歳のルード、共にATPマスターズ1000大会初優勝がかかった試合は、白熱の好ゲームとなりました。出だしから畳み掛けて4-1とリードしたルードでしたが、徐々にエンジンがかかってきたアルカラスが踏ん張ってタイに戻すと、勝負所の第11ゲームでもブレークを奪い、アルカラスが第1セットを先取。流れを掴んだアルカラスは第2セットでもいきなりブレークに成功して優位に立つと、諦めずに食い下がるルードを何とか押さえ込み、1時間52分で勝利を決めました。
マイアミ・オープンの最年少記録は2007年に19歳10ヶ月で優勝したN・ジョコビッチが持っていましたが、アルカラスが18歳11ヶ月で優勝し、15年ぶりに記録を更新しました。
また、ATPマスターズ1000においては、M・チャン(1990年・18歳5ヶ月)、R・ナダル(2005年・18歳10ヶ月)に次ぐ史上3番目に若いチャンピオンとなりました。
アルカラスは試合後、「ここマイアミでマスターズ1000を優勝できたことは、とても特別なことで信じられない。今の気持ちを言い表す言葉がない。私の素晴らしいチームに感謝している。」と喜びを語り、また、元世界1位でコーチのF・C・フェレーロについて、「彼はいろいろな話をしてくれる。私が最も尊敬しているのは、彼が教えてくれること。私がまだ経験していないことでも、彼はすでに経験していて、それを伝えてくれる。今なら、彼が私の年齢で犯していたかもしれないミスを、私が犯さないように止めてくれる。非常に大きい存在だ。」と話しました。
一方、ノルウェー人として初のATPマスターズ1000決勝を戦ったルードは、「もちろん、優勝できなかったことは残念だけど、そもそも決勝まで行けると思っていなかったので、そんなに悲観はしていない。ここマイアミでの自分の成績にはとても満足している。このような結果が、世界のテニス界でノルウェーを有名にする助けになればと思う。ノルウェーは、テニスの歴史があまりない国だし、大きなイベントもないけど、大きな結果を出せば、ノルウェーの誰かが大会を開こうと目を向けてくれるかもしれない。母国でATPツアーの試合をすることは、私のささやかな夢でもある。」と語っています。
それでは、決勝戦のハイライト映像をご覧ください!
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