
ワウリンカ、1年3ヶ月ぶりに勝利!ティームは1年ぶりの勝利ならず!ローマ!
男子テニスのBNLイタリア国際(ローマ/レッドクレー/ATP1000)は9日、シングルス1回戦が行われ、世界ランク361位のS・ワウリンカが第14シードのR・オペルカを3-6, 7-5, 6-2の逆転で破り、2021年の全豪オープン以来、約1年3カ月ぶりに白星を挙げました。
怪我からの復帰を目指していた元世界3位のワウリンカは今季、約1年ぶりの公式戦となった3月のエニーテック365・アンダルシア・オープン(ATPチャレンジャー)に出場。復帰は果たしたものの、ストレートで敗れ、勝利を挙げることはできませんでした。さらに4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズでも、1回戦で世界ランク41位のA・ブブリクに敗れ初戦敗退となっていました。しかし、今大会1回戦で、ついに嬉しい復帰後初勝利を果たしました。
ワウリンカは試合後、「1年以上勝っていないことを必要以上に考えてしまい、正しいことに集中できなくなる場面もあったが、第2セットの終わりから第3セットにかけては、自分のテニスをより良く感じることができるようになった。全般的にはいい感じだったし、体力的にも問題なかった。今日の勝利には本当に満足している。」と喜びを語りました。
また、「自分が若いころに想像していたよりも、はるかに良いキャリアを過ごすことができたということもあり、2度の手術の後、この歳なら現役を引退してもおかしくなかった。でも、私はまだまだやる気に満ち溢れていた。今すぐではないかもしれないけれど、数ヵ月後には大きな結果を残せると信じている。」と心境を明かしました。
ワウリンカはこの後、2回戦で世界ランク58位のL・ジェレを7-6, 3-6, 6-4のフルセットで破ってベスト16進出を決め、続く3回戦で第1シードのN・ジョコビッチに2-6,2-6で敗れました。ジョコビッチは、「スタンが復活したこと、そして勝利を収められたのは素晴らしいこと。彼はタフな試合を2つも制してきた。まだ彼が望むようなフィジカルの状態ではないだろう。でも彼はスタン・ワウリンカで、時間が経つにつれ更に良くなるだろう。」とエールを送りました。
また、昨年6月に右手首を負傷し、ツアーを離脱していた元世界3位のティームも、今年3月のエニーテック365・アンダルシア・オープン(ATPチャレンジャー)で9か月ぶりの復帰を果たしました。しかし、復帰初戦で敗退すると、続く4月のミレニアム・エストリル・オープン、セルビア・オープン、前週のムチュア・マドリッド・オープンでも初戦敗退。今大会、復帰5大会目での初勝利を目指しましたが、世界ランク56位のF・フォニーニに4-6, 6-7 で惜しくも敗れ、昨年のBNLイタリア国際以来1年ぶりの勝利とはなりませんでした。
ティームは試合後、「毎日ベストを尽くし前進し続ける。1歩ずつ。簡単なことではないと分かっている。みんな、サポートと信頼をありがとう。」と前を向いていました。
それでは、ワウリンカの1回戦と3回戦、ティームの1回戦のハイライト映像をご覧ください!
3回戦で、ナダルが敗れる波乱がありました。そのナダルvsシャポバロフのハイライトもどうぞ!