
ズベレフ、無念の棄権!ナダルが前人未到14度目Vに王手!
テニスの全仏オープン(パリ/レッドクレー/グランドスラム)は3日、男子シングルス準決勝、第5シードのR・ナダルと第3シードのA・ズベレフの一戦が行われましたが、7-6,6-6の時点で残念ながらズベレフが怪我のため途中棄権し、ナダルが決勝に進出。前人未到14度目の優勝に王手をかけました。
序盤から予想に違わぬ好ゲームとなったこの試合。先にズベレフがブレークするもナダルが返すという先の見えない展開に。そして、第10ゲームと第11ゲームではお互いにブレークチャンスを生かせずタイブレークに突入。タイブレークでは6-2とズベレフが4セットポイントを迎えますが、いつものように簡単には終わらせないナダルが食い下がります。ズベレフに何度もチャンスの場面がありましたが惜しいミスが続くと、ナダルは逆にスーパーショットを連発。最後も切り返しのダウンザラインパスを決めて、結局このセットをナダルが取ります。
第2セットもズベレフがリードしてサービングフォーセットを迎えますが、またもやナダルが凌ぎます。そしてナダルが6-6に追いついたポイントで、ズベレフが足首を捻って大きく転倒。メディカルタイムアウトを取り、車いすに乗って一時退場しましたが、その後コートには松葉杖をついて戻る事態となり、試合続行不能。思わぬ形で試合終了となりました。7-6,6-6の時点で約3時間の大接戦でした。
ナダルは試合後、「彼にとってはとても悲しいことだ。彼はツアーでとてもいい仲間で、グランドスラムを勝ち取るためにどれだけ戦ってきたかを知っている。今回は非常に不運だった。あのような終わり方をするのは辛い。コートに戻る前、サーシャと一緒に小さな部屋にいたけど、そこで彼が泣いているのを見るのはとても辛かった。」と語りました。
試合については、「とてもタフな試合で、第1セットは奇跡的だった。3時間経過しても第2セットも終えられなかった。ハイレベルなプレーを見せる彼と対戦することは最大のチャレンジだった。今日は、いろいろなことを言うのが難しい状況だ。私にとってローランギャロスでもう一度決勝に行くことは、間違いなく夢だ。でも同時に、あのような終わり方をするのは辛かった。」と振り返りました。
そしてもう1つの試合では、第8シードのC・ルードが第20シードのM・チリッチを2-6, 6-4, 6-2, 6-2の逆転で破り、グランドスラム初の決勝進出を果たしました。
決勝で初めてナダルと対戦するルードは、「とてもすごいことだ。ナダルはビッグ3の選手であり、私が対戦したことのない世界の超一流選手だ。楽しい試合になることを期待している。これは完璧なタイミングだと思うし、待った甲斐があった。グランドスラムの決勝で彼と戦えるなんて本当に特別な瞬間だ。彼にとってもそうなることを願っている。」と意気込みを語りました。
それでは、準決勝2試合のハイライト映像をご覧ください!