
ジョコビッチとナダル、共にフルセットの激闘制し4強入り!
テニスのウィンブルドン(グランドスラム)は5日、男子シングルス準々決勝が行われ、準決勝進出者4選手が決定しました。
まず、第1シードのN・ジョコビッチが第10シードのJ・シナーを5-7,2-6,6-3, 6-2, 6-2の大逆転で破り、4大会連続11度目のベスト4進出を果たしました。
崖っぷちから挽回してシナーの挑戦を退けたジョコビッチは試合後、「巻き返すことができると信じていた。2セット失った状況でも、最終的に逆転できたという試合を私は経験していた。第3セットは最初が肝心だと思った。いいスタートを切って、彼のサーブを早めにブレークしようとした。それが実現し、流れが変わった。」と語りました。
また、2セットダウン時の気持ちの切り替えについて問われ、「第2セット後にトイレットブレークを取り、自分自身を激励し、ポジティブな話をした。ネガティブで落ち込んでいるときに、たとえそれが嘘のように見えても、正しい肯定的な言葉を探して自分に言い聞かせれば、それは本当に効果的で支えになる。私は過去にもそうしてきた。ローランギャロスの決勝(2021年)の時もチチパスに2セットを奪われた後、その方法をとり上手くいった。もちろんいつも上手くいくとは限らないが、今日もその方法でうまくいった。」と応えました。
ジョコビッチは準決勝で、地元期待の第9シード、C・ノリーと対戦します。ノリーは世界ランク58位のD・ゴファンを3-6, 7-5, 2-6, 6-3, 7-5のフルセットで下して勝ち上がっています。
そして、第2シードのR・ナダルは、第11シードのT・フリッツを、こちらも3-6, 7-5,3-6, 7-5, 7-6のフルセットで破り、2019年以来3年ぶり8度目のベスト4進出を果たしました。
3月のインディアンウェルズ決勝で敗れたフリッツとの4時間超えの死闘を制したナダルですが、第2セット途中でメディカルタイムアウトを取り、脇腹を治療。その後も快調な動きではなく、サービスのスピードも落ち、ショット時のうなり声もあまりありませんでした。フリッツも「ナダルは痛みをこらえてプレーしていたと思う。彼があまり動いていないように見えた時もあったし、明らかにサーブのスピードが落ちていた。ちょっと考えさせられ、私は少しの間、積極性に欠けてしまった。甘さが出てしまった。」と振り返っていました。
ナダルは、「もう少し検査をするつもりだ。私は痛みを我慢したり、問題を抱えながらプレーすることに慣れている。2、3日前からこのような痛みはあったし、間違いなく今日は最悪の日だった。同時に、私は素晴らしいプレーをし、とても楽しんでいる。テニスのレベルも、怪我の問題を除けば、ボールを手にしている感覚は正直言って最高だ。とてもいいプレーができているという実感がある。今日は勝利できて満足している。」とコメントしました。
続けて、「父や妹は私にリタイアしろと言った。私にとって、試合途中でリタイアするのはタフなことだった。リタイアを考えながらも、私は挑戦し続けた。私は自分にチャンスを与えたかった。ウィンブルドンを去るのは簡単なことではない。たとえ痛みが辛かったとしても。私は最後まで戦った。その闘志と、あの状況下で競争力を維持できたことを誇りに思う。ただ、さまざまな意見を知り、適切な方法で確認する必要がある。健康でいることはウィンブルドンで優勝することよりももっと大切なことだ。明日は何が起こるか見てみたい。」と語りました。
リタイアがなければ、ナダルは準決勝で世界ランク40位のN・キリオスと対戦します。キリオスはC・ガリンを6-4, 6-3, 7-6 のストレートで下して勝ち上がっています。
それでは、ジョコビッチとナダルの準々決勝のハイライト映像をご覧ください!
キリオスvsガリン、ノリーvsゴファンのハイライトもどうぞ!